日焼け対策を分けるのは「気持ち」より「手間と習慣」?~日焼けしたい人も7割は対策し、日焼けを避けたい男性の3割は対策していない結果に~

Insight Journal調べ No.04 焼きたい人も、避けたい人も 日焼け対策、分けるのは何?

マーケティングリサーチ会社「リサート」では、旬のトレンドや話題の出来事を調査しています。

記録的な猛暑が続く2026年の夏。日焼け対策が夏の習慣として定着する一方で、「日焼けをしたい」と考える人も一定数います。リサートは2026年8月、全国の20〜59歳男女800名を対象に「日焼け対策とイメージの実態調査」を実施しました。日焼けをしたいと回答した人(全体の14.5%)でも約7割が日焼け対策を実施する一方、日焼けを避けたいと回答した男性の約3割は対策を1つもしていません。気持ちと行動のあいだにある意外な関係をご紹介します。

調査サマリー

日焼けをしたいと回答した人は全体の1割半でした。少数派ながら男性では2割を超え、20代・30代の男性では25%にのぼります。そして日焼けをしたい層の約7割は、日焼け対策も実施しています。

対策の中身を見ると、帽子は日焼けをしたい層でも避けたい層とほぼ同率、サングラスは避けたい層を上回り、肌は焼いても頭部や目元は守るという選び分けが見えてきました。そして日焼けをしたいか避けたいかを分けているのは、健康リスクの認識ではなく、日焼けした肌へのイメージの差でした。

一方、日焼けを避けたい男性でも約3割は日焼け対策を1つもしておらず、日焼け止めを使った経験のある男性の4割半が今年は使っていません。使い始めた対策が続くかどうかには、大きな男女差があります。

実施率のトップは日陰・屋内行動の約6割で、日焼け止め・日傘・帽子が4割台で続きます。日焼け対策を分けているのは、日焼けをしたいか避けたいかという向きよりも、意向がはっきりしているかどうかと、手間なく生活に組み込めるかどうか。これが今回の調査から見えてきました。

日焼けをしたい人は全体の1割半。男性は2割超、20〜30代男性は4人に1人

「この夏、日焼けについてどのように過ごしたいですか」と尋ねたところ、「日焼けをしたい」寄りの3つの選択肢を合わせた「日焼けをしたい層」は全体の14.5%でした。多数派は日焼けを避けたい層(85.5%)ですが、性別の差は大きく、日焼けをしたい男性は22%と女性(7%)の約3倍。20代・30代の男性では25%にのぼり、40代以降も2割前後と大きくは下がりません。

日焼けをしたい理由(複数回答)は、夏を感じたいから、アウトドアを楽しんだ証を残したいから・日焼け止め等の対策が面倒だからが上位に並びました。

日焼けをしたい人は全体の1割半。男性は2割超、20〜30代男性は4人に1人

日焼けをしたい人も約7割が対策を実施。平均実施数は日焼けの意向がはっきりした区分で多い

日焼け止め・日傘・帽子など日焼け対策7項目のうち1つ以上を「今年している」と回答した人は、日焼けをしたい層でも70%。平均実施数は2.3個で、避けたい層(79.8%・平均2.9個)との差は思いのほか小さい結果でした。

日焼けの意向を6段階で見ると、日焼けをしたい側の意向が強い2区分は平均3.5〜4.1個、避けたい側も意向が強いほど多く3個台に乗る一方、中間2区分だけが1.6〜1.8個にとどまりました。日焼けをしたい・避けたいの態度がはっきりしている人ほど対策が多い、U字型の分布です。

日焼けをしたい人も約7割が対策を実施。平均実施数は日焼けの意向がはっきりした区分で多い

日焼けをしたい人も帽子は避けたい層とほぼ同率、サングラスは避けたい層を上回る約4割。守るのは頭部と目元

項目別に見ると、日焼け対策の中身には差がありました。日焼け止めは日焼けをしたい層35%に対し避けたい層50%、日陰・屋内行動はしたい層36%に対し避けたい層63%と、肌全体を紫外線から守る対策ではしたい層が大きく下回ります。

一方、帽子は日焼けをしたい層44%・避けたい層44%とほぼ同率で、サングラスに至っては日焼けをしたい層37%が日焼けを避けたい層25%を上回る逆転が見られました。日焼けをしたい層は肌を焼くこと自体は避けないものの、帽子やサングラスのような、身に着けるだけで済む対策で頭部や目元を守る傾向がうかがえます。

前項のU字も、ここから説明できます。日焼けをしたい意向が強い2区分では帽子や日焼け止めなど主要項目の実施率がいずれも5〜6割台にのぼる一方、中間の「どちらかというと日焼けしたい」区分は最も高い帽子でも35.9%と全般に低く、この温度差が平均実施数の差を生んでいると見られます。

日焼けをしたい人も帽子は避けたい層とほぼ同率、サングラスは避けたい層を上回る約4割。守るのは頭部と目元

日焼け止めをやめた男性は経験者の4割半。日焼け対策は始めるより続くほうが難しい

逆のギャップもあります。日焼けを避けたいと答えた男性のうち、日焼け対策を1つもしていない人は29%。男性では対策を1つ以上している割合が日焼けをしたい層65%・避けたい層70%とわずかな差にとどまり、日焼けの意向の向きはほとんど行動に表れていません。

対策の出口にも差があります。各対策の経験者のうち今年はしていない人の割合を「離脱率」とすると、日焼け止めは男性45%・女性18%。男性は使い始めても定着しにくい傾向です。

7項目の全体値では、離脱率はサングラスの40%が最も高く、日陰・屋内行動の15%が最も低い結果でした。日焼け止めのように塗り直しの手間がかかる対策は、意識しないと続きにくいのかもしれません。

日焼け止めをやめた男性は経験者の4割半。日焼け対策は始めるより続くほうが難しい

日焼けを健康的と感じる人は、したい層が避けたい層の約2.6倍。分かれ目はリスク認識よりイメージ

では、日焼けについての意向の向きの差はどこから来るのでしょうか。日焼け対策が大切だと思う理由では、「『皮膚がん』など健康への影響が心配だから」が日焼けをしたい層35%・避けたい層35%とほぼ同水準。日焼けをしたい人も、リスクは同じように認識しています。

分かれていたのは、日焼けへのイメージです。同じ日焼けした肌が「健康的に見える」はしたい層31%に対し避けたい層12%と、割合にして約2.6倍。「かっこいい・たくましく見える」も24%対7%と3倍超の開きがありました。一方、イメージの選択肢のうち「肌の老化・ダメージが心配になる」は日焼けを避けたい層41%がしたい層28%を上回ります。意向を分けているのは、日焼けした肌に抱くイメージのほうでした。

日焼けを健康的と感じる人は、したい層が避けたい層の約2.6倍。分かれ目はリスク認識よりイメージ

日焼けへの無関心、30代までは4割超。40代を境に半減

日焼けのイメージを年代別に見ると、「特に何も感じない」と回答した人は20代・30代は4割を超える一方、40代・50代は2割と40代を境にほぼ半減していました。年代とともに徐々に減るのではなく、30代と40代のあいだに壁がある形です。

日焼けをしたいか避けたいかという意向の手前で、そもそも特に何も感じない方たちが、30代以下では厚くなっています。

日焼けへの無関心、30代までは4割超。40代を境に半減

まとめ

日焼けをしたい人の7割は対策し、避けたい男性の3割は何もしていません。日焼け対策の実態は、日焼けをしたいか避けたいか、という気持ちだけでは説明できません。気持ちのはっきりした人ほど対策の数は多く、手間なく組み込めるものほど生活に残る。行動を分けていたのはこの2つでした。そして気持ちの向きを分けていたのは、健康リスクの認識ではなく、日焼けした肌へのイメージの差でした。

日焼け関連の商品・サービスを展開する事業者にとっては、「日焼けをしたい人向け」「避けたい人向け」という二分ではなく、日焼けへのイメージに寄り添いながら、手間なく生活の習慣に組み込めるかという視点が、ひとつの鍵になりそうです。

調査概要

調査名日焼け対策とイメージの実態調査
調査手法インターネットでのアンケート調査
配信パネルFreeasy
調査期間2026年8月18日
調査対象全国在住、20〜59歳 男女
有効回答800サンプル(男女各400名・年代均等割付)
調査主体リサート(インタビュールーム株式会社)
  • 小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
  • 本調査では市場の性年代構成比にあわせた集計(ウエイトバック集計)は行っていません。
  • 今回の調査は因果関係を検証したものではありません。
  • 本調査では回答者の回答品質を担保するためのスクリーニング設問を設けています。
  • 紫外線による健康影響は日焼けへの意向にかかわらず生じ得ます。肌の状態や生活環境に応じた紫外線対策の検討は、どの層にとっても大切といえます。

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よくある質問

日焼けをしたいと考える人はどれくらいいますか。

全国の20〜59歳の男女800名への調査で、この夏「日焼けをしたい」寄りの回答をした人は全体の14.5%でした。男性は22%で女性(7%)の約3倍、20代・30代の男性では25%にのぼります。

日焼けをしたい人は、日焼け対策をしていないのですか。

全国の20〜59歳の男女800名への調査で、日焼けをしたいと回答した人(全体の14.5%)でも約7割が、日焼け止め・日傘・帽子など7項目の対策のうち1つ以上を今年していました。日焼けをしたい人の帽子の実施率は日焼けを避けたい人とほぼ同率で、サングラスは約4割と避けたい人(約2割半)を上回りました。一方、日焼け止めや日陰・屋内行動など肌全体を守る対策では、日焼けをしたい人の実施率が避けたい人を大きく下回っています。

日焼けをしたいか避けたいかで、日焼けの受け止め方はどう違いますか。

全国の20〜59歳の男女800名への調査で、日焼け対策が大切だと思う理由(複数回答)として「『皮膚がん』など健康への影響が心配だから」を選んだ人は、日焼けをしたい層・避けたい層のそれぞれ3割半で、ほぼ同水準でした。一方、日焼けした肌が「健康的に見える」と答えた人は、したい層31%に対し避けたい層12%で、割合にして約2.6倍の開きがありました。なお、紫外線による健康影響は日焼けへの意向にかかわらず生じ得ます。

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出典:インタビュールーム株式会社(リサート)
https://researto.com/column/survey-sunburn-prevention-habits-202608/

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この記事を書いた人

ひろ
ひろ | マーケター

元通販マーケター。年間売上100億円の枕、10億円の杖など数々のヒット商品のマーケティングを手がける。データと感情を掛け合わせた生活者理解をモットーに、SNSでマーケティング事例を日々発信。インサイト図鑑への寄稿など、実務知見の発信を得意とする。

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