マーケティングリサーチ会社「リサート」では、旬のトレンドや話題の出来事を調査しています。今回は、企業の個人情報漏洩が多数報じられる中、働く人は勤務先の情報セキュリティの研修やeラーニングにどう向き合っているのでしょうか?それを調べるために、2026年10月16日〜17日、全国在住の20〜59歳の男女800名を対象に「個人情報漏洩に関する調査」を実施しました。
調査サマリー
調査の結果、回答者全体では、個人情報の漏洩に不安を感じる人は65%で、自分の対策を十分にできていると思う人は13%にとどまりました。働いている人の8割は勤務先に情報セキュリティの研修やeラーニングがあり、研修がある人のうち、研修を面倒だと感じる人は39%でした。
研修がある人のうち、研修を流し見や聞き流しで済ませていると答えた人は32%で、研修の内容を十分だと思う人は24%でした。
情報セキュリティの研修がある人のうち、流し見や聞き流しで済ませていると答えた人は32%、内容を十分だと思う人は24%
回答者全体では、個人情報の漏洩に不安を感じる人が6割を超える一方、自分の対策を十分にできていると思う人は1割ほどでした。働いている人のうち、勤務先に情報セキュリティの研修やeラーニングがある人は8割でした。ここからは、勤務先に研修やeラーニングがある人に絞って見ていきます。
研修がある人に、研修やeラーニングについて「内容は十分だと思う」「面倒だと感じる」「正直なところ流し見や聞き流しで済ませている」の3つがあてはまるかを聞きました。内容を十分だと思う人と思わない人はどちらも3割に届かず、半数近くは「どちらともいえない」と答えています。研修を面倒だと感じる人は4割近く、流し見や聞き流しで済ませていると答えた人は3割を超えました。
また、研修がある人の26%は、漏洩に不安を感じながら、研修を流し見や聞き流しで済ませていると答えました。
研修の内容を十分だと思う人は多くなく、研修を流し見や聞き流しで済ませていると答えた人も少なくないようです。

情報セキュリティの研修を面倒だと感じる人では、流し見や聞き流しで済ませていると答えた人が63%、それ以外は11%
流し見や聞き流しで済ませていると答えた人の割合を、研修を面倒だと感じるかどうかで分けて見ました。面倒だと感じる人では6割強、それ以外の人では1割ほどでした。
面倒だと感じるかどうかで、研修の受け方が分かれている可能性があります。

情報セキュリティ研修を流し見している人の34%は、偽メールや偽サイトの見分けが難しいと感じている。それ以外の人は15%で2倍以上の開き
個人情報を守る対策で難しいと感じることを、研修を流し見や聞き流しで済ませていると答えた人と、それ以外の人で比べました。難しいと感じることとして挙げた項目は、どれも、流し見や聞き流しで済ませていると答えた人のほうが高くなりました。なかでも、本物と偽物のメールやサイトの見分け、設定のしかたでは2倍以上でした。「あてはまるものはない」は、それ以外の人では2割近くに対し、流し見や聞き流しで済ませていると答えた人ではほとんどいませんでした。
研修を流し見や聞き流しで済ませていると答えた人は、個人情報を守る対策で難しいと感じやすい可能性があります。

本調査結果について、リサートの親会社バイデンハウスの代表の石崎健人は以下の通りコメントしています。
「個人情報の漏洩への不安は6割を超えるのに、自分の対策が十分だと思える人はたった1割です。その差を埋めるはずの企業研修が、3割は流し見や聞き流しで終わっています。こういった研修を面倒だと感じる人では、流し見の割合が6割強にのぼる点は、情報リテラシー教育の難しさを感じます。」(株式会社バイデンハウス 代表取締役 石崎健人)
まとめ
今回の調査では、回答者全体では、個人情報の漏洩に不安を感じる人は6割を超える一方で、自分の対策を十分にできていると思う人は13%にとどまりました。
勤務先に研修やeラーニングがある人では、研修の内容を十分だと思う人は24%で、研修を流し見や聞き流しで済ませていると答えた人は3割ほどでした。漏洩に不安を感じながら流し見や聞き流しで済ませていると答えた人は、研修がある人の26%でした。研修を面倒だと感じる人では、流し見や聞き流しで済ませていると答えた人が6割を超えました。流し見や聞き流しで済ませていると答えた人では、本物と偽物のメールやサイトの見分けを難しいと感じる人が、それ以外の人より多く見られました。
これらのことから、漏洩に不安を感じるだけでなく、研修を受ける自分の向き合い方にも目を向けてみることが大切なのかもしれません。研修を用意する側にとっても、内容が十分だと受け止められているか、面倒だと感じられていないかは、気にかけておきたい点なのかもしれません。
調査概要
| 調査名 | 個人情報漏洩に関する調査 |
| 調査手法 | インターネットでのアンケート調査 |
| 配信パネル | クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査 |
| 調査期間 | 2026年10月16日〜17日 |
| 調査対象 | 全国在住、20〜59歳 男女 |
| 有効回答 | 800サンプル(男女各400名・年代均等割付) |
| 調査主体 | リサート(インタビュールーム株式会社) |
- 小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。本文中の数値は小数点以下第1位を四捨五入した整数で表記しています。
- 本調査では市場の性年代構成比にあわせた集計(ウエイトバック集計)は行っていません。
- 今回の調査は因果関係を検証したものではありません。
- 対策で難しいと感じることは複数回答のため、合計は100%を超えます。
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よくある質問
勤務先の情報セキュリティ研修やeラーニングを、流し見や聞き流しで済ませていると答えた人はどれくらいいますか。
リサートが2026年10月に全国の20〜59歳の男女800名に行った調査で、勤務先に情報セキュリティの研修やeラーニングがある人のうち、研修を流し見や聞き流しで済ませていると答えた人は32%でした。研修の内容を十分だと思う人は24%で、内容については半数近くが「どちらともいえない」と答えています。
情報セキュリティ研修を面倒だと感じる人は、研修をどう受けていますか。
リサートが2026年10月に全国の20〜59歳の男女800名に行った調査で、勤務先に研修やeラーニングがある人のうち、研修を面倒だと感じる人は39%でした。面倒だと感じる人では、流し見や聞き流しで済ませていると答えた人が63%で、面倒だと感じる人以外では11%でした。面倒だと感じるかどうかで、研修の受け方が分かれている可能性があります。なお、今回の調査は因果関係を検証したものではありません。
研修を流し見や聞き流しで済ませていると答えた人は、個人情報を守る対策でどんなことを難しいと感じていますか。
リサートが2026年10月に全国の20〜59歳の男女800名に行った調査で、勤務先に研修やeラーニングがある人のうち、研修を流し見や聞き流しで済ませていると答えた人の34%が、本物と偽物のメールやサイトの見分けを難しいと感じていました。それ以外の人では15%で、2倍以上の開きがあります。難しいと感じることとして挙げた項目は、どれも流し見や聞き流しで済ませていると答えた人のほうが高くなりました。なお、今回の調査は因果関係を検証したものではありません。
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出典:インタビュールーム株式会社(リサート)
https://researto.com/column/survey-security-training-202610/
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