グループインタビューを外注しようと見積もりを取ったら、会場のレンタル料だけで想像の倍近い金額が並んでいた。予算をどう組めばいいのか、内訳のどこなら削れるのか、判断がつかないままお金の話だけが先に進んでいく。
インタビュールームの費用は、借りる時間帯や曜日、そして会場費の外側に何が乗るかで大きく変わります。まずは1日借りるといくらか、その料金に何がふくまれているのかから順に見ていきます。
インタビュールームを1日借りるといくらか
都心にあるインタビュー専用施設の公開料金をならべてみると、半日(3〜4時間)でおよそ5万円前後、朝から夜まで通しで使う全日プランで15万円前後という水準が見えてきます。夜の時間帯や土日祝は割高になり、延長は30分あたり1万円強かかる施設が多いです。
この金額は、対象者が座るインタビュールームだけの値段ではありません。依頼主が調査のようすを観察するモニタリングルームや、控室までをふくんだ一式の料金です。会議室を時間貸しするレンタルスペースと比べると高く見えますが、マジックミラーや配信設備がそろっている分だと考えると腑に落ちるはずです。
夜間や休日が高いのは、需要が集中しやすく人の手配もかさむからです。参加者を仕事帰りに集めたい案件は夜に寄りがちで、そこに料金差が生まれます。
同じ1日でも、次の要素で料金は動きます。
- 使う時間帯と長さ(午前だけか、午後まで通すか、夜間もか)
- 平日か土日祝か。休日は1〜2割ほど上乗せされる施設が多い
- 延長の有無。予定が押すと30分単位で加算される
レンタル料金にふくまれるもの、別で足されるもの
会場のレンタル料には、部屋の使用料と標準的な設備がふくまれます。観察用のマジックミラー、録画と配信の基本機材、飲み物の準備といったところです。ここまでが会場費の範囲。
ところが調査そのものを成立させる費用は、会場費の外側にいくつも並びます。ここを見落とすと、あとから予算が足りなくなります。
「会場を押さえるまでは順調だったのに、対象者を集めるところで予算が足りなくなった」。取材の場でそう漏らす発注担当者は、少なくありません。
会場費とは別に、多くの案件でかかるのが次の費用です。
- 対象者のリクルーティング費用。条件に合う人を集めて選ぶ手間の分
- 参加者への謝礼。一般消費者で1名7,000〜10,000円、専門職やビジネスパーソンなら1〜3万円ほど
- 進行役のモデレーター費用。当日の進行だけでなく、調査設計や報告まで頼むと変わる
- 録画データの書き出し、遠隔配信、通訳などのオプション
会場費だけで予算を組むと足が出る
ここまで見ると分かるとおり、定性調査を一度回すとき、会場費は総額の一部にすぎません。対象者の多いグループを何本も実施する設計なら、謝礼とリクルート費を足した合計が、会場のレンタル料を上回ることもあります。案件によっては、総額がレンタル料の数倍にふくらみます。
逆に、少人数のデプスインタビューを1日で終える設計だと、会場費の比重が大きくなります。つまり相場を語るときは、会場費と調査全体の費用を分けて考えることが欠かせません。見積もりを比べるなら、募集条件と謝礼、進行の依頼範囲までそろえて並べると、どこで差がついているのかが見えてきます。
ざっくりした一例で積み上げてみます。全日でグループインタビューを2本回すと、会場費が15万円ほど、参加者6名を2グループ集めれば謝礼だけで10万円近く、そこに募集の手間賃と進行役の費用が乗ります。
会場費と同じか、それ以上の金額が調査の運営側にかかる計算です。この感覚を持っておくと、最初に会場だけ押さえて安心してしまう失敗を避けられます。
予算に合わせた会場の選び方
予算内で成果を最大にするには、料金表の数字だけで会場選びを決めないことです。立地が悪いと参加者が集まりにくく、リクルート費や謝礼が跳ね上がります。観察のしやすさや配信の安定性は、後日の分析の質に直結します。安い会場を選んだつもりが、別の費用で取り返される場面は起こりがちです。
たとえばインタビュールーム赤坂 バイデンハウスは、費用の見合いをこう組み立てています。
- 3階と4階の2フロアがあり、調査の雰囲気に合わせて使い分けられる
- マジックミラーと洗面台つきで、観察も対象者のケアもしやすい
- ZOOMやストリーミング配信に対応し、遠方の関係者の交通費を抑えられる
- 対象者は最大6名まで、営業時間は9時半から22時までと幅広い
会場の料金は、調査の成否とセットで見て初めて意味を持ちます。予算の組み方や1日の使い方に迷ったら、実際の時間割まで含めて相談してみてください。数字の裏にある使い勝手まで見えると、判断が一気に楽になります。
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よくある質問
インタビュールームは1時間だけ借りられますか
多くの施設は半日単位や時間帯ごとのプランが基本で、1時間だけの貸し出しは受けていないところが目立ちます。準備と片づけの時間が必要になるためです。短時間で済ませたいときは、午前や午後といった時間帯プランの枠内で調査を組む形が現実的です。オンラインを併用すると、拘束時間そのものを短くできる場合もあります。
会場費と謝礼、どちらが総額に効きますか
調査の規模によって変わります。対象者が多いグループを何本も実施すると、謝礼とリクルート費の合計が会場費を上回ることがあります。逆に少人数のデプスインタビューを1日で終える場合は、会場費の比重が大きくなります。見積もりを取るときは、会場費だけでなく募集や謝礼の条件をそろえて比べると、差が見えやすくなります。
費用を抑えるにはどこを削ればよいですか
削りやすいのは拘束時間と移動にかかる部分です。調査の目的を絞って時間帯プランに収める、対象者の条件をゆるめすぎずにリクルートの手戻りを減らす、といった工夫が効きます。オンライン配信を使えば、遠方の関係者が現地に来る交通費や日当も抑えられます。謝礼を無理に下げると参加者の質が落ちるので、そこは慎重に決めてください。
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出典:インタビュールーム株式会社(リサート)
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