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インタビュールームの閉鎖が相次ぐ理由|代わりに使える会場の探し方

インタビュールームの閉鎖が相次ぐ理由|代わりに使える会場の探し方

いつも使っていた会場が、気づいたら予約フォームごと消えていた。
そんな連絡を受けて、実査の直前に代わりの会場を探し回った経験を持つリサーチ担当の方は、ここ数年で確実に増えています。
都心のインタビュールームは、静かに数を減らしています。長く残る会場と、たたむ会場に分かれてきました。この動きの理由をほどいていくと、代わりの会場を選ぶときに見るべきところも見えてきます。

なぜインタビュールームの閉鎖が続いているのか

大きな引き金は2020年でした。
感染症の広がりで対面のグループインタビューが止まり、多くの調査がオンラインに移りました。日本マーケティング・リサーチ協会のレポートでも、この時期にオフライン調査のあり方そのものが問い直されています。画面越しのインタビューに慣れた発注者は、そのまま在宅の対象者をつなぐやり方を続けました。

需要が戻りきらないまま、会場側にはコストだけが残ります。
赤坂や渋谷のような一等地は、賃料が重くのしかかります。マジックミラーや配信設備を保つにも手間がかかる。稼働の読めない設備を抱え続けるより、たたむと決める運営者が出てくるのは自然な流れでした。定性調査そのものが減ったわけではありません。人が集まる場所の形が変わったのです。

ただ、すべてがオンラインに移りきったわけでもありません。
試作品を手に取ってもらうテストや、感情の機微を追うテーマは、対面へ戻る動きが続いています。ところが会場のほうは、需要が細っていた時期にすでに数を減らしていました。戻ってきた対面のニーズを、生き残った会場が受け止める形になっています。空いている部屋が見つけにくいのは、この時間差のせいでもあります。

会場が減ると、調査の現場で何が起きるか

選択肢が狭まると、まず日程の自由が奪われます。
残った会場に予約が集中し、繁忙期は数週間先まで埋まっていることも珍しくありません。対象者6名のグループを組みたいのに、その人数が入る部屋が空いていない。調査設計を会場の空きに合わせて曲げる、という本末転倒が起きます。

もう一つは、モデレーションの質に関わる問題です。
手狭な部屋や、観察室から表情の読みにくい設備では、対象者の小さな反応を拾いきれません。モデレーターがどれだけ腕を持っていても、場そのものが力を削ぐことがあります。会場は単なる容れ物ではなく、発言を引き出す装置だと感じる場面です。

行きつけだった会場が急になくなって、代わりを一から探すことになった。取材の場で、そう漏らす調査担当の方は少なくありません。

代わりの会場を探すときに見るべきところ

焦って空いている部屋を押さえる前に、確かめておきたい点があります。
設備の写真がきれいかどうかではなく、実査が滞りなく回るかどうかで見ます。

  • 対象者の最大人数と、観察室から何名まで見られるか
  • マジックミラーの見え方と、録画・配信の環境が整っているか
  • ZOOMやストリーミング配信に、その場のスタッフが対応できるか
  • 駅からの距離と、対象者が迷わずたどり着けるか
  • 洗面台や控えの動線など、対象者が落ち着ける設えか

チェックの軸は、見た目より運用に置きます。
配信のトラブルにその場で対応できるスタッフがいるか、予備の日程を融通してくれるか。こうした点は会場選びの下調べで見えてきます。オンラインに全部寄せる手もありますが、対象者の持ち物や仕草、部屋に入った瞬間の空気は、対面でしか掴めません。定性調査で深い層を狙うなら、対面の会場を一つは確保しておくと安心です。

候補が絞れたら、繁忙期を避けて早めに動くのが得策です。
実査の日程が固まる前でも、仮予約で枠だけ押さえておけば、対象者のリクルートと会場の空きがかみ合わない事故を防げます。会場探しは、調査設計と同じくらい早い段階で手をつけておくと、あとの進行が楽になります。

慌てないために、勝手のわかる会場を持っておく

私たちが赤坂でインタビュールームを構えているのも、こうした会場難の相談を何度も受けてきたからです。
山口建設ビルの3階と4階に、雰囲気の違う二つのフロアを用意しました。3階はカジュアルに話しやすく、4階は少し落ち着いた空気にしています。マジックミラーと洗面台を備え、ZOOMやストリーミングでの配信には英語対応のスタッフが立ち会います。対象者は最大6名、朝9時半から夜22時まで動けます。

会場が減る局面だからこそ、一度使って勝手のわかる場所を持っておく価値は上がっています。
次の実査で慌てないために、候補を一つか二つ、先に見ておくと動きが軽くなります。

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よくある質問

インタビュールームが減っているのは本当ですか?

都心では対面のグループインタビュー向けの会場が数を減らしています。2020年以降にオンライン調査が広がり、対面の需要が読みにくくなったことが背景にあります。定性調査の必要性そのものが薄れたわけではなく、対面でしか得られない発見を求める場面は今も多く残っています。

会場が見つからないとき、オンラインに切り替えても大丈夫ですか?

発言の内容を聞き取るだけならオンラインでも十分に成り立ちます。一方で、対象者の持ち物や仕草、部屋に入った瞬間の空気は画面越しだと拾いにくくなります。深い層まで掘りたいテーマでは、対面の会場を一つ確保しておくと調査の幅を保てます。

代わりの会場を選ぶとき、最初に確認すべきことは何ですか?

対象者の最大人数が部屋に収まるか、観察室から表情が見えるか、配信設備にスタッフが対応できるかを先に確かめます。駅からの近さや控えの動線も、対象者が落ち着けるかどうかを左右します。見た目の新しさより、実査が滞りなく回る運用面を優先すると失敗が減ります。

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この記事を書いた人

石崎健人
石崎 健人 | 株式会社バイデンハウス 代表取締役

リサート所属モデレーター。外資系コンサルティング・ファーム等を経て現職。生活者への鋭い観察眼と洞察力を強みに、生活者インサイトの提供を得意とする。2022年より株式会社バイデンハウス代表取締役。2025年よりインタビュールーム株式会社(リサート)取締役。

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出典:インタビュールーム株式会社(リサート)
https://researto.com/column/interview-room-closures-alternatives/

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