「調査の実施は決まったが、インタビューフローをどう作り始めればいいかわからない」。こうしたお悩みを、マーケティング・調査部門の担当者の方からよくお伺いします。実務を始めたばかりの若手だけでなく中堅層にとっても共通の悩みであり、専門的な教育を受ける機会がなかった管理職の方からも「レビューの仕方に困る」という声をいただくことがあります。
真っ白な画面を前に、「何から聞けばいいのか」「90分間、話がもつだろうか」と足が止まってしまう……。そんなリサーチ担当者の方々の声にお応えして、年間100セッション以上のインタビューを行うバイデンハウス(リサートの親会社)のモデレーターが使用しているインタビューフローのフォーマットを公開します。
目次
このフォーマットに込めたプロの工夫
現場のさまざまな悩みや課題を見てきたモデレーターならではの視点で、以下の工夫を盛り込んでいます。
- 共通認識を作る表紙ページ:チーム内外への共有や報告時に欠かせない「調査目的」や「対象者条件」を整理できるシートを設けています
- そのまま使える質問の型:単なる一問一答に陥らず、自由回答を通じて対象者の本音を引き出しやすい質問形式を採用しています
インタビューフローの構成例
配布しているフォーマットでは、一例として「男性向けスキンケアに関する定性調査」をテーマにしています。
顧客理解のための「カスタマージャーニーの把握」と、商品開発のための「コンセプト評価」の2項目を含んでおり、幅広い商材や調査テーマへ応用できる設計です。
- イントロダクション:まずはラポール(信頼関係)を築くステップからスタートします
- スキンケアルーティンの把握:「普段どうしているか」ファクトを聴取します
- 購入プロセスの把握:ブランドのボトルネックやスイッチ要因など、消費者の意思決定軸を特定します
- 新商品コンセプトの評価:新商品の受容性を、既存の商品と比較しながら評価します
- クロージング:追加質問と総括を行い、インタビューを終了します
以下からダウンロードいただけますので、自社の調査テーマに合わせて自由にカスタマイズしてご活用ください。
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よくある質問
インタビューフローを作る際に、最初に決めておくべき要素は何ですか?
調査目的と対象者条件を明確にすることが最も重要です。これらが曖昧だと、チーム内で認識にズレが生じたり、インタビュー中に軸がぶれたりします。テンプレートでは表紙ページにこれらを整理するシートを設けており、実施前に全員で共通認識を作ることで、質の高い調査につながります。
90分間のインタビューを構成する際、どのような流れで進めるのが効果的ですか?
まずラポール形成から始まり、事実把握、意思決定軸の特定、コンセプト評価という段階を踏むのが効果的です。最初は信頼関係を築き、その後段階的に深掘りしていくことで、対象者の本音を引き出しやすくなります。最後に追加質問と総括を行い、インタビューを締めくくります。
インタビューフローのテンプレートをカスタマイズする際、どの部分が応用しやすいですか?
カスタマージャーニーの把握と新商品評価という2つの項目が基本構造となっており、この枠組みは幅広い商材や調査テーマに応用できます。質問の型も単なる一問一答ではなく自由回答を引き出す形式になっているため、テーマに合わせて質問内容を入れ替えるだけで、様々な調査に対応できます。



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