NPSとは何か?マーケターが最低限知っておきたい基礎知識

📖 この記事の読了時間:約3分

「顧客満足度を数値で把握したい」という場面で、NPSという指標が話題になることが増えました。しかし、名前は知っているけれど詳しくは説明できない、という方もまだ多いのではないでしょうか。この記事では、NPSの基礎を5分でつかめるように整理します。

NPSとは「推奨意向」を測る指標

NPS(Net Promoter Score)は、顧客が企業・サービス・製品を「他者に薦めたいか」を0〜10点で尋ね、そのスコア分布から算出する指標です。2003年にフレデリック・ライクヘルドがハーバード・ビジネス・レビューで発表し、今では世界中の企業で広く使われています。

質問はシンプルです。「この会社(サービス・製品)を友人や同僚に推薦する可能性はどのくらいありますか?(0〜10点)」これだけです。

回答者は3グループに分類されます。

  • プロモーター(9〜10点):積極的に推薦してくれる熱狂的なファン
  • パッシブ(7〜8点):満足しているが他社に移る可能性もある中立層
  • デトラクター(0〜6点):不満を持ち、悪評を広める可能性がある層

計算式は次の通りです。

NPS = プロモーター比率(%)- デトラクター比率(%)

たとえば100人が回答し、プロモーターが40人、デトラクターが15人なら、NPSは40-15=25となります。スコアの範囲は-100から+100です。

NPSを使うメリットと注意点

NPSが広く普及した理由のひとつは、質問がたった1つであることです。従来の顧客満足度調査は10〜30問になることも珍しくなく、回答率の低下が課題でした。NPSは設問が短いため、調査の頻度を上げやすく、継続的にモニタリングするのに向いています。

また、スコアが明快な数値で出るため、チーム間や経営会議での共通言語として使いやすい点も評価されています。「先月のNPSが5ポイント下がった」という話をすると、現場と経営層が同じ数字で議論できます。

一方で、注意点もあります。

まず、NPSは「なぜそのスコアをつけたか」を教えてくれません。スコアが下がったとき、原因を探るには別途テキスト回答や追加調査が必要です。このため、NPSには必ず「その理由を教えてください」という自由記述欄を設けることが実務上の定石です。

次に、業界・文化によってスコアの基準が大きく異なります。日本では欧米と比べてスコアが低めに出る傾向があり、「NPS+10」が良いのか悪いのかは競合や業界平均と比較しないと判断できません。自社のスコアだけを絶対視しないようにしましょう。

さらに、NPSは「現時点の推奨意向」であり、将来の行動を完全に予測するものではありません。推奨意向が高い顧客が必ずしも購買を繰り返すわけでもなく、ロイヤルティの一側面を示す指標として位置づけるのが正確です。

🔗 あわせて読みたいNPSとは何か?マーケターが最低限知っておきたい基礎知識

NPSを実務に活かすための第一歩

初めてNPSを導入するなら、まず測定タイミングと頻度を決めることが重要です。購入後や契約更新時、サポート対応後など、顧客体験の節目に設定すると、スコアの変化がどの体験と連動しているかが見えやすくなります。

合わせて、スコアを下げている原因を深掘りするフォローアップの仕組みを最初から組み込んでおきましょう。デトラクターに対して一対一でフォローアップするクローズドループフィードバックは、解約防止と顧客関係の修復に効果があります。

NPSは万能ではありませんが、シンプルさと継続性が強みです。満足度調査の導入を検討しているなら、NPSを起点に始めるのはひとつの合理的な選択です。

この記事を書いた人

石崎 健人 | 株式会社バイデンハウス マネージング・ディレクター
リサート所属モデレーター。外資系コンサルティング・ファーム等を経て現職。2022年より株式会社バイデンハウス代表取締役。2025年よりインタビュールーム株式会社(リサート)取締役。

よくある質問

Q.NPS何かとは何ですか?初心者にもわかるように教えてください。
A.NPS何かとは、マーケティングリサーチの文脈で顧客理解や戦略立案のために活用される概念・手法です。詳しくは本記事で実務的な視点から解説しています。
Q.NPS何かを実務で活用する際に最も重要なポイントは何ですか?
A.最も重要なのは、目的を明確にしてから取り組むことです。NPS何かは手法自体が目的化しやすいため、何を明らかにしたいのか、その結果をどう活用するのかを事前に設計することが成功の鍵です。
Q.NPS何かにかかる費用や期間の目安はどのくらいですか?
A.規模や目的によって大きく異なりますが、一般的なマーケティングリサーチでは数十万円〜数百万円、期間は2週間〜2ヶ月程度が目安です。
Q.NPS何かでよくある失敗パターンを教えてください。
A.よくある失敗は、データの収集だけで満足してしまい、分析と施策への落とし込みが不十分になることです。またサンプルの偏りや質問設計の不備により、信頼性の低い結果を得てしまうケースも少なくありません。
Q.NPS何かについて専門家に相談したい場合はどうすればよいですか?
A.リサート(Researto)では、NPS何かに関する調査設計から分析、レポーティングまで一貫してサポートしています。初回のご相談は無料です。

🔗 あわせて読みたいNPSとは何か?マーケターが最低限知っておきたい基礎知識

🔗 あわせて読みたいNPSとは?顧客ロイヤルティを測る指標の調査方法・計算式・マーケティング活用事例を徹底解説